HIPHOPとの出会い-その4 初めてのグラフィティ

初めてのグラフィティHIPHOP

初めてのグラフィティ

 

 

落書きは犯罪行為です。

 

 

きっかけは何だったんだろうな?
ノートにはいつも書いてた。マイメンと見せ合いもしていた。

ノートにはいつも書いてた

自分的に良いのが描けたら残していましたw

ノートにはいつも書いてた ノートにはいつも書いてた

ファインの特集をコピーしたり

ファインの特集をコピーしたり

お金がないからコピーwとても貴重でした。

その頃見た映画(ビートストリート)の影響も大きかったと思います。「いつかは描きたいね」とかは話していたと思う。でも、なんかノリで描く事を決めた気がするなー。あんま覚えてない。はっきりしているのは「やってみたかった」から。悪い事だとは百も承知で「とりあえず描いてみようぜ!」でした。

マイメンと作戦を練る

SOOTHE

描く文字は「SOOTHE」(スーズ)にすぐ決めたと思う。俺達が作ったチーム名(何の?って感じだけど、とにかくチームです。ちな今でも続いてるからw
場所はマイメンがすぐに提案してくれた。近所にいい場所があるよと。

きゃっちの
きゃっちの

今思うと近所スギルw歩いて3分とかだった気が。

人通りがなくていい感じの壁の場所だった。下見とか俺してない気がする。

 

スプレーが高価な物だったな。1缶1000円位はしたと思う。、、、、、、、、、、、。黒と赤と白を揃えた。スプレーってかなり極悪なアイテムだよな。振るとカラカラカラって音もやばいし、「シュー」と吹き付けるともう落とせないよ!ってくらいの威力だし。ノートに書いた見本は用意したと思う。この位の準備だったな。

実行

描き始めたのは夜20時位だった気がする。初めの瞬間緊張した。って俺ほとんど描いてない気がするなー。ベースはマイメンが描いて俺ちょろっとだった気がする。「気がする」が多いな。

マイメンの作品

マイメンの作品!めっちゃ上手。

10分位で完成!そこそこ上手く描けてテンション上がった。「いいんじゃね!」「うん!いい!」とか言い合って、満足感とへんな高揚感(犯罪だからね)で語り合ってた。学校の事とかこれからの事とか。出来たばかりのグラフを見ながらw

きゃっちの
きゃっちの

あのシーンの事今でも覚えているぜ。スケボー持ってたよな?

まぁこれがいけなかった。つうか全部いけないんだけどな!熱くなってのんびりくっちゃべっていたら、まさかの、本当にまさかの警察が!チャリでやってきた。ぎゃー。

 

焦った。でも描いている所を見られたわけではないので、ただここでおしゃべりしている体で過ごせれば、、、なんとかごまかせるかも、なんて思った。ばれないかもと。

 

「何してる?」「いや話してるだけです」「なんかうるさいって通報があって、、、ううん?なんだこの匂いは??」そうなんです。描いた後のスプレーの臭い(シンナー)がけっこう残っていました。缶もそのままで片付けていなかった気がします。「これお前たちが描いたのか?」シラを切るつもりはなかった。バレバレだったと思います。手も汚れていたと思うし。運が悪かった。ていうかこっちのミス。すぐ帰ればよかったんだよなー。逮捕っていうか補導なのかな?そのまま警察署に。初めて描いて速攻捕まりました。

きゃっちの
きゃっちの

後日壁の所有者に謝罪したのは覚えています。弁償代って払ったよな?

グラフィティとは存在が犯罪

こういう話をこんなブログで今更書くなんてとは思うけど、、、犯罪行為を勧めるつもりもありません。当時の気持ちを残しておきたいと思って書いています。

そもそもグラフィティとは犯罪行為なのです。ヒップホップの4大要素の一つと言われているけど、グラフは存在自体が犯罪だと思っています。

きゃっちの
きゃっちの

犯罪行為をするって所までね。

自分の物や書いていい場所ではなく、描いては駄目な所に描く、リスクがでかい所(多くの人が見る場所=見つかるリスクがある)に描くのがカッコいい。その行為自体がグラフィティだと思っています。

ヒップホップをクリーンな物として紹介するつもりもありません。昔も今もこんな気持ちです。言い方あれだけど犯罪行為だからやばいし、かっこいいと思っています。さすがに40過ぎて「がんがん描くぞ」とはならないけど今でも大好きです。

 

落書きは犯罪行為です。

 

実行 二回目

きゃっちの
きゃっちの

バカだからまたやるんだよな。

しばらくしたらまた描きたくなってんw若くてバカだから。次は上手くやろう。つか描きてーってなっていたと思います。

二回目は地元の清瀬。移転前のSEIYUの駐車場。マイメン二人と遊んでいて、なんかノリで描く流れになった。多分俺がテンション上がって描きたいって言ったと思います。付き合わせてしまった。あの時はすまんね。愛してるぜ。本当に若さっていいよな。今だった絶対しないと思う事をするんだもんな。

 

駐車場の隅の方。人来ないし大丈夫でしょと。ラジカセでヒップホップ流しちゃってさ。恥ずかしいくらい調子こいていて最高にアホ。

この時は描き始めて秒で見つかりました。途中だったと思います。いきなり7.8人位の人達(SEIYUの社員の方達)が「何やってんだー」と走って来ました。うちらビックリよ。「やばい!逃げろ逃げろ」とチャリに乗ってダッシュ。駐車場広いからなんとかかわして逃げ切れるかも?とか一瞬思ったけど、上手くいくはずもなく捕まりました。ふーー。

夜の駐車場をチャリでわーわー言いながら逃げる三人。チャリかごに入れたラジカセからはヒップホップが流れっぱなし。このシーン自分で言うのはあれだけど映画みたいだったなーと思っています。しょぼめの映画かもだけど、完全にリアルな自分の映画。今でも覚えてるぜ。

 

マイメンへ。この時本当に迷惑をかけた。俺が全部勝手にやった事だったのに巻き込んでしまった。その後の弁償とかもお世話になった。そしてこれよ。

警察にはこう話したからな

「警察にはこう話したからな」っていうマイメンからの手紙が出てきた。ちゃんと話を合わせておかないとややこしくなるからっていう。優しすぎて泣けたわ。いろいろ思い出して泣けたわ。次会った時この話をしような。

まとめ

二回描きに行って二回捕まりました。本当にセンスがない。もう止めた方がいいなーと思い、それからは今の今までグラフィティは描いていません。マジックでタギングとかはちょろちょろと、、、書いていたかもだけど。いや書いていないけど。

これが私のグラフィティの経験です。高校1、2年の頃でした。

描くのは止めても見るのは好きだったので、雑誌などで今までどうりチェックしていた。

誰かに「あそこに描いてあったよー」とか教えてもらって見に行ったりしていました。横浜の方ですんごく一杯描いてあるところがあるよーと教えてもらい見に行った。ここ(たしか桜木町)本当にすごくて2キロ位ずっと描いてありました。気に入り過ぎて、その頃のデートでも行ったことがありました。なんのこっちゃ。

やらなきゃわからない事だった。いけない事だとは解っているけど描いてみたかった。たいして上手くないのに。その位HIPHOPが新しくて楽しくてヤバい文化だと思っていました。

今だから思うけど、小さ目な規模の犯罪で捕まって良かったとも思います。

きゃっちの
きゃっちの

これですんで良かったかもなーと

捕まっていなかったらどんどんエスカレートしていき、すごく大変な所に描いていたと思います。実は電車にも描こうとしていました。やっぱトレインだよなーと偉そうに。清瀬駅から少し離れた所に、深夜電車がいつも止まってあったので企んでいました。アホだから。電車に描くのがカッコいいと思っていたから。弁償する金額も凄いと思うしニュースになってしまったらとか、、、ガクブルだよな。

あれからずっとグラフィティーが大好きです。

グラフィティ雑誌

グラフィティの雑誌

kazemagazine

kazemagazine

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超カッコいい。

MSCのTABOO1「イルブロス」!!!!!!最高!!!!

イルブロス

漫画を描くなんて!すげーよな。BBOY全員買いましょう!尊敬するわ。

イルブロス

このキャラうける。

Bitly

 

週刊SPA!で現在連載中の「少年・イン・ザ・フッド」!!!Ghetto Hollywood!!!

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面白すぎで毎週楽しみです。

そして、このインタビューも最高の最高!絶対チェック!

Ghetto Hollywoodが狙うのは“日本における「ワイルド・スタイル」” | 映像で音楽を奏でる人々 第9回
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音楽について勉強していて詳しい人は日本にもいるけど、グラフティやブレイキンのことはほとんどの人が何も知らないんですよ。4大要素とかすぐに言うわりに、ぼんやりしたイメージで、スタイルのよし悪しとか、タグの読み方すら全然わかってない。だから日本における「ワイルド・スタイル」みたいな映画は、絶対に俺にしか撮れないはずだっていう自負があります。

CD持っているぜ!

Ghetto Hollywood

QPも大好き。

qp グラフィティ - Google 検索

「ヒトトシテ」とかすげー感動してた。初めて降りる駅でもQPを見つけると安心出来る。「ここにも来たんだなー」と。ほとんどの駅にあって凄かった。いつでも捜しているよ どっかに君の姿を 向いのホーム 路地裏の窓 こんなとこにあるはずもないのに、、、あったーー!!とかね。入間(16号沿い)にもあるので今度写真を撮ろう。

 

落書きは犯罪行為です。

うるせーな。わかってやっているんだよ。だからヤバい。リスクをしっかりとって描いても、ほとんどの人から褒められない、どちらかと言えば迷惑な行為。俺が描いたんだぜ!とも言えない。作品でしかアピール出来ないハーコーな世界。ラッパーがマイクに命をかけているってよく言うけどレベルが違う。比べる事ではないけどさ。本当に尊敬しています。HIPHOPの四大要素の中で一番ハーコーだと思っています。そしてアンダーグランド。

グラフィティアーティスト全員尊敬しています!!!!!

 

 

ひさしぶりにこのシリーズ書けたw次こそ日本語ラップ行くぜ。

 

その5!!

HIPHOPとの出会い-その5 94~95年の日本語ラップ
始まりはSDP!LB周りが大好きでした。

 

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