HIPHOPとの出会い-その6 96年~ブッタの衝撃!からの~さんぴんキャンプ
初めてブッタを聞いた時の事は今でも覚えています。
マイメンが持ってきたテープに入っていました。「これヤバいから聞け」と。
いつもダンスをしていた清瀬北口の橋のベンチで。ダンスのラジカセで、DJをやっている友達が作ったというテープを。記憶が心に貼りついてるぜ。
だぶんだけどアナログが先に出ていて、まだCDは出ていなかったと思う。
「日本人のラップグループらしいよ。なんか、めっちゃいいから!やばいから!」と。
ブッタブランドの衝撃!!
まぁー驚いた。一発でかっこいいと思った。何これ?やばい!何これ?やばい!の繰り返し。
まず音がかっこよかった。クールで気持ちがよく、永遠に聞けると思った。
今でも聞けるわ。この曲嫌いな人いないと思うわ。
サビがまた良くて最高に上がる。英語で何を言っているか分からなかったけど、カッコいいという事だけは分かった。「気持ちがレイムじゃモノホンプレイヤーになれねえ」ここはもう一生物のラインだと思っています。
レイムって何?調べろ調べろw
全体的に何を歌っているかあまり分からなかったw。聞き取りにくい所もあったりで。だけどところどころはっきりと聞き取れる意味の分からない言葉たち。「赤目の達磨の叔父貴」「無差別 Sound Boy Killer」ここ三本キラーだと思っていた。「粋な男のおでまし ILLで一番いかす M.C THAT’S ME (ME)」いきーな男。「Mothafuckin’ 大型 Original flavor」などなど。日本語と英語をがんがんに合わせていくリリックが新鮮だった。使う言葉も変わっていて、「人とは違う 独創性に富む」ものでした。硬派な言葉、昔の粋な言葉、漢字や熟語、スラング、初めて知る言葉などなどが見事に、本当に見事に合わさり完全なオリジナルのラップになっていました。パッと聞くと英語?かなと思う発音の良さと自然なフローが海外の曲のようでした。
後で知るんですけど、結成はNYでだったらしい。で日本で発売するぞーみたいな流れだったらしい。「Buddha Porno Funk Radio Show_Vol.1」で言っていました。逆輸入だってさ。初めからおかしいんだよなw
メルカリで購入したぜ!!これ93 ‘till Infinity の上でラップしてる曲が入っています。これが欲しかった!!
アルバムでもこの曲でも「ILL」って言いまくっています。この言葉はもうブッタが作って流行らしたと言ってもいいよな。
ブッタ印を付けておく
辞書で調べたら「病気」って意味でヤバいみたいに使うんだと知りました。この「ヤバい」もこの時期から少し前くらいに流行り始めたと思います。92~94年位なんじゃないかな。クイックジャパンのシンコさんのインタビューに書いてあって真似というか使うようになった。たぶん。違うか?
お母さんに「何?やばいって?大変なの?」みたいに言われて「いやそっちの意味じゃなくて、いけてる時に今は使うんだよ!」とか言った記憶がある。ワサワサーとかも使っているってシンコさん書いてたね。
信じられないかもしれないけど、小学生の頃はまだ「やばい」がなかったからwたぶんだけど。なんか記憶が怪しいな。
「かんべん」って流行ってたよな?サッカー部の先輩達が使っていて、いいなーと思って真似していました。清瀬だけ?
アルバムを聞いてると本当にいっぱいイルって言っています。きっとブッタの中で流行っていたんだと思います。そして流行らせたかったんだと。俺らが最初だぜっと多めにアピール。
あとリスペクトやレペゼンとかもこの頃だよな
単語や韻はどうしても最初に言った(使った)人の物って感じがあるよな。早い者勝ちなんだよな。それはもうしょうがない。ブッタも昔の日本映画のサンプリング急いでやった(誰もやらないうちに)って何かで言っていました。ウータンがカンフーを使ってて、日本のヤクザ映画が使われてしまう前に!みたいな感じだったかな。ヒップホップではクオリティーよりアイデアの方が上だと思っています。オリジナルになり歴史に残る。プレイヤー達は誰もがここを目指していると思っています。
あと歌詞で話題になっていたのが「第76 コロシアム 雲丹(ウニ)MCEE’S 」ウニMCとか意味分からないけどwここ「第七サティアン」バージョンがあって、当時大問題になっていたオウムの基地の名前でした。たしかアナログがこのバージョンで出ていて発売禁止になっていた。口コミで話題になってたな。2.3回位聞いた事があります。ブッタの異様さに拍車がかかっていた。怪しいしおかしい。でも曲が異常にいいw
ジャケからこれだもんね。てかサンプリングなんだよね。どなたかのジャケットの。マスターキーが内股なはそのせいとか。
え?????でしょw何者なんだよと。当時こんな感じの人達いませんでした。曲名もおかしいよね。
中の歌詞カードの雰囲気もいけてた。
外国でレコード掘っているのかよ!まじかよー!と。レベルが違い過ぎたよな。自分とね。BBOYだと思っていたからさ。
「大峠」ってとかさ「普通がなんだか気付けよ人間」とかさ、歌詞引用キリがないです。つうか全部パンチラインだと思っています。最後で曲調が変わるのもいい。素晴らしい曲だよな。今でも聞けるし全然カッコいい。この曲でみんなやられたと思います。影響を受けてない人いないレベルの曲。メロディーが良いからヒップホップを聞いていない人にも届いていたと思います。このCD持っている人多かったよな。
日本語ラップの方向性というか可能性がはっきりと表現されていました。他のアーティストの方達もくらっていたと思います。思想や世界観、やろうとしている事が強烈だったけどしっかり伝わった。「こんなやり方があるのか!」とか、「ここまで自由にやっていいんだ!」とか思えた。そしてなにより勢いがあった。当時の日本のヒップホップを変えてやる!みたいな勢いがあったな。対JRAPとの構図が。うーん、ブッタからはあんまりだったかもだけど。「俺達の方がヤバい。こっちが本物だぜ。」感はあったな。
ブッタブランドは本当に凄かったです。衝撃でした。熱かった。私たちはこの熱に包まれたまま、日本語ラップにのめりこんで行きますw
ここからさらに!というか爆発的に日本語ラップが始まります。
大怪我もやばかった!証言もやばかった!そしてさんぴんキャンプも!!
つか人間発電所だけでこんなに長く。。。もっと書けるし。。。
大怪我や証言やさんぴんキャンプ!!
大怪我も本当にやばかった。ECDから始まるのも熱い。そしてシャカゾンビのやばさが半端なかった。トラックもいい!マイクリレー物でたまらなかったな。激熱のパーティーラップだと思いました。
まじでOsumiのパートが半端なかった。大好きになった。声に特徴があって歌詞がヤバい。
「後光が手掛かりの輪郭を消す」「ピョンピョン太平洋跳ねるマグロのよう 止まりゃ死んじまうよ」「時代はラー油より辛い」w「君もこの世の誰も彼も さあ、強くなると誓えよ」ここ優しいし嬉しい。
めっちゃくちゃ好きだった。
秀法師(ヒデボウイ)も好きだった。
「おばんです 今日は満月
血腥い死体なんてお下劣
食べ尽くす勢い ちょっと待てよオイ
俺にも食わせろ さあ、ジャンケンポイ」
こことかめっちゃかっこいい。ジャンケンポンの所でジャンケンしてたw
「生肉咥えたまま さあ、吠えろ
病み闇王子 a.k.a. N.I.P.P.S. 飛葉飛火」
やばやば。
人間発電所と大怪我でまじで変わったな。ケイドウミャクでみんなで歌ったなー。
この流れで証言も知ります。
誰かに「証言知ってる?めっちゃやばいよ。ブッタ好きだったらたぶん気に入るよ」みたいな感じだった。これも本当にかっこよかった。トラックがシンプルなんだけど渋くて。。。これもずっと聞けるトラックだよな。
このメンツ。リノがまぁーかっこよかったな。ユーザロックも好き。「スチャだらだらした」が話題に。ジブラもやばい。ツイギーも。「毎日磨くスニーカーとスキル」パンチライン。
当時他の曲も聞いていたけど、ダントツでこの三曲が印象に残っています。
さんぴんキャンプはどうだった?
地方BBOYの私はどう思っていたのか?実際行ってないのであまり言えないけど。。。
正直知らなかったレベルです。ちらっと誰かに聞いたかな?くらいだった。そして、そこまで行こうとは思わなかったと思います。なんだったらLB祭りの方が気になっていた。
ていうか、まだまだこういうイベントに気軽に参加出来る歳ではなかったと思います。あと、遠そうだしお金が掛かりそうだなー。とかだったと思います。この頃って忙しいじゃん?遊んでばっかだけどそれが忙しい。若い時なんて毎日がお祭りだもんな。みんなそうだと思うけど。
のちのちこんなに話題になるとは、、、歴史的なイベントになったよな。行っておけばなーとか(あんま行く気なかったクセに)思うようになります。これ同世代あるあるね。エアジャムとかフジロックとかロッキンジャパンとかフェスも増えていくんだよな。私の世代は本当に恵まれているよな。
なのでさんぴんはそこまでだった。オムニバスやビデオも見たけど、、、正直、正直、、いや良かったよ。でもでも、その場所に行っていないので興奮は半分以下だから言うけど、そこまでだった。ブッタの衝撃には、、、、いやブッタも出ているけど、、、
、、、、HACが一番良くねwでした。ライブはいまいち(サングラスがちょっとずれているんだよなーw。「ずれてね?」とか騒いだな)だったけど、音源は一番人気があった。今聞くとラップもいまいちなんだけどw。このメロディが良かったよな。
なので、さんぴん=HACですw。嘘です。でもこの曲を聞くと懐かしい気持ちになるよな。
ちなみに2006年に「さんぴんから10年」のイベントには行きました。ユニットでのMSCやオリガミが出てたやつ。
弟とベロベロで行ったわ。
これ当時の気持ちね。少し伝説っぽく言われているから。当時のリアルな気持ちを書きました。今は大好きですし、絶対に行きたかった。バイトなんか休んでw
内容もだけどやった意味がすごいあったと思っています。フェスもまだ定着していないあの時代に。
ビデオとCDがすぐに出た。正直お金のニオイもしたな。カッティングエッジだし。
まとめ
やっとブッタの衝撃を書けた。ふー。当時の個人的な感想ですよー。
96年~から街にBBOYが、がんがん増えていきます。90年代の後半に突入!!音源も出まくるが、、、、私的にはだんだん、、、、な感じですwいったん離れてメロコアやスカコアに。そしてテクノとかトランスとか民族とか行ってブルーハーブでまたヒップホップに戻る感じです。イベントもやり始めるんだよなー。まだまだ書きたい事沢山だな。96年~も書こう。コギャルやギャング、チーマー、パーティー、パンティーw(ブルセラね)ノストラダムスの1999年や2000年突入までの世紀末感とか。エバもあったな。なんか当時の感想を残したい衝動、末期症状!
あと、最近90年代がマイブームで、ここらへんのめっちゃ聞いています。音の感じがたまらない。
令和の今聞いているという。
本当に最高です。マイクロフォンペイジャーとか当時は分かんなかったwけど今聞くとすごくいいし銀河探検鬼も大好きリブロも。
メルカリなどでがんがん買っていますw
アイスピックのCDあるの知ってた?
ツイッターでフォローしているこの方のMIXが本当に最高でした。知らなかった曲のCDを2枚買いましたわー。選曲が広くていい感じです。90年代MIXの中でもかなりのレベルだと思います。
お金とれるわー
日本語ラップCLASSICS Part3 mixed by DJ 餓狼
マジでいいよ。
その7!!
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